せんせいインタビュー

子どもの声をよく聞いて、その子の目線を大切に。

松岡 まみ(まつおか まみ)さん

愛知県出身。結婚を機に太田市に引っ越し、あすなろこども園へ。

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―あすなろこども園は、他の園とはちょっと違う

子どもたちにとって、園と家とは違います。だけどあすなろこども園では、ふとした時に、子どもたちが家で過ごすように安心している様子が伺えます。そんな時、「この子は家でもこうしているんだろうな」と感じて嬉しくなります。子どもたちだけでなく、保護者の方もフレンドリー。園長先生や先生たちともいつも冗談を言い合っています。仕事がしやすいように環境を整えてくださっているのも園長先生。おかげで、私自身家庭の都合と両立しながら、楽しく働けています。

子どもたちを見守る距離感が大切

普段から、子どもの目線に合わせることを大事にしています。それから、子どもの声を聴くこと。自分で決めつけずに、子どもの気持ちを聞くことが大切。本人にとって難しいことはサポートしますが、自分でできそうなことは見守るようにしています。子どもたちには、自分で経験して、挑戦してほしいと思っています。
ある時、みんなで鉄棒の練習をしていると一人の女の子が泣いてしまいました。他の子たちが逆上がりをしている中、その子はできなくて……。見ていると、鉄棒が怖い様子だったんです。苦手なことを無理強いはしたくないけど、チャレンジはしてほしい。なので「鉄棒を持つだけ持ってみよう」と、小さな挑戦を促しました。
後日、その子が「先生、見て!」って呼んでくれて。行ってみたら、目の前で逆上がりをして見せてくれました。毎日、園からの帰り道におばあちゃんと公園で練習したそうです。それを聞いて、泣きそうなぐらい嬉しかったのを覚えています。じっくり見守っていて良かったと思いました。

お互いが、自然に手を差し伸べ合える園にしたい

以前、保育中に少し頭が痛いなと思っていたことがありました。すると、クラスの子が私の様子を見て「先生、大丈夫?無理しないでね」と言ってくれたんです。ささいな変化に気づいてくれたことも、やさしい言葉をかけてくれたことにも驚き、嬉しくなってその子を抱きしめました。子どもたちには、そんな風にいつまでも相手にやさしい言葉をかけられる子でいてほしいと思いましたし、私たち大人もそうありたいですね。困っている人がいたら、自然に手を差し伸べられる園であったらいいなと思っています。

―子どもたちの声に耳を澄まして、よく見ることを大切にしている松岡先生。縁の下でしっかりサポートしながら、子どもたちをじっくり観察し、一人ひとりの成長を見守っています。

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毎日が新しいから、子どもと一緒に全力投球

中村 優月(なかむら ゆづき)さん

保育教諭1年目。短大在学中にあすなろこども園でボランティアをし、この園の雰囲気に惚れ込んだ。大事にしているのは「いつも笑顔でいること」。

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―せんせいになって半年。体当たりで、理想の保育を実践中

4月にあすなろこども園に来て約半年。毎日があっという間に過ぎていってしまいます。環境も子どもたちの様子も日々変わるので、教科書通りにはいきません。
4月に来た頃は、私が話しかけても不思議そうにしていたり、固まってしまう子もいました。そんな子どもたちも今では私の名前を呼んで抱きついてきてくれます。保護者の方から「家でも先生の話をしています」と聞くと、「毎日がんばって声かけを続けてよかったな」と嬉しくなります。

先生からも、子どもからも、学ぶことはたくさんある

自分が初めてメインで動くことになった時のことはよく覚えています。他の先生のやり方をよく見ていたつもりだったのに、目の前のことに精一杯で子どもたちの声が聞こえなくなってしまって……。子どもに「さっきもこう言ってたよ」って言われて、「ああ、失敗してしまった」とすごくショックを受けました。それからは、どんなに余裕がなくても、自分の気持ちは一旦置いておいて、子どもの声をきちんと聞こうと意識しています。
相談があれば先輩の先生方に話しています。どの先生も私のことを尊重しながら、質問したこと以上のアドバイスをくれますし、廊下ですれ違ったときには「困ったことが何かあった時は、いつでも言ってね!」と優しく声をかけてくれます。子どもたちはもちろん、先生たちにも恵まれているなと感じています。子どもたちは「先生、大好き。一緒に遊ぼうよ」っていつも笑顔で誘ってくれるんですよ。

子どもの目線に立って、何をするにも120%で

子どもは、楽しい時も嬉しい時も、常に全力。だから、私も負けないぐらい力いっぱい向き合いたいと思います。叱るのも褒めるのも全力で。叱った後は子どもとちゃんと話をして、納得しているかを確認して、わかっていたら「よくわかったね」と褒めてあげたい。まだまだうまくいかないこともありますが、そうやって信頼関係を築いていきたいと思っています。

―子どもたちと同じように、いつも全力で楽しみながら。
保育士1年生の中村先生は、頼れる先輩と子どもたちと一緒に、日々成長しています。

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小さな失敗を繰り返しながら、自分自身も大きくなっていく。

吉永 千穂(よしなが ちほ)さん

千代田町出身。子どもの気持ちに寄り添い、メリハリのある保育教諭を目指して日々奮闘中。好きな食べ物はお寿司。なかでもサーモンが大好物。

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―3歳児の担任を務める、吉永先生。
昨年度は緊張の連続でしたが、少しずつ自分自身を振り返る余裕も生まれてきました。

担当クラスの担任として、ときには他の先生を引っ張っていかなくてはいけません。まわりの先生はクラスを問わず「困ったら聞きにおいで」と気にかけてくれます。違う園で働く友人からは人間関係の悩みも聞きますが、ここではギスギスした関係はありません。ここで働けて本当に良かったです。

前向きな吉永先生ですが、これまでには失敗もありました。

一度、気持ちに余裕がなくて園で泣いてしまいました。その日は休みの先生がいたので「ヘルプを呼んでいいよ」と言われていたのに、「自分でできる」と過信してしまって。他の先生が、私の様子がいつもと違うことに気付いて「どうしたの」って聞いてくれた時、涙があふれてしまいました。その時は情けなくて、まわりの先生にも申し訳なくて……。でもそこで吹っ切れた気がします。失敗をしないための配分も大切ですよね。「ここまではできる。ここからダメだったら助けを呼ぼう」という基準ができました。

保育をする上で意識していること。

子どもたちをたくさん褒めて、プラスの面に目を向けることです。切羽詰まるとつい声を荒げてしまうけど、自分の心に余裕があれば、もっといい面を見つけられるようになるかな。かといって、甘いだけも良くない。〝時々叱るけど、一緒に遊ぶと楽しい先生〟が理想です。こども園は家庭に近い環境で子どもが過ごす場所です。生活の中で、人間関係や生活習慣、いいことと悪いことを学ばせて、こども園の外でもやっていけるようにしてあげたい。手が出ちゃう子がいたら「叩くと痛いよ」って根気強く教えないといけません。大変だけど、一人ひとり違うから楽しいんです。今の目標は、この園で保育教諭を続けていくこと。結婚や出産を経ても、ずっとここで働きたいと思っています。

―頼れる先輩に囲まれながら、一歩ずつ理想の保育教諭に近づこうとする吉永先生。
日々振り返りながら、子どもたちと一緒に成長しています。

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主幹保育教諭の仕事は、子どもと職員に寄り添うこと。

関谷 貴子(せきや たかこ)さん

太田市出身、主幹保育教諭。尊敬する人はマザー・テレサ。ジョギングやフラワーアレンジメントが趣味。「協力し合え、喜び合える、あすなろこども園の環境が大好きです」。

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―大学卒業以来、あすなろこども園で働いてきた関谷先生。
主幹保育教諭として、この園を最も長く見てきた職員のひとりです。

最初は規模も小さく、保育士は5人でした。その頃とは園舎も変わったけど、自由な保育の姿勢は変わっていません。「3つの心を育てる」という保育目標は、この園を作った先代園長の頃から受け継がれています。

あすなろこども園の保育とは?

「○○式教育」といった特色を出すのではなく、子どもには音楽や運動、遊びなど様々な経験をさせています。1つの方向に偏らず、「こういう世界もあるよ」って伝えるのが大人の役割。その中で興味を持てることが将来につながるんです。保育って生きた人間を扱うことだから、計画通りにいかないのは当たり前。カリキュラムでは、動と静のバランスを取り、子どもが興味を持っていることを取り入れています。大事なのは、子どもの表情を見ながら、寄り添うこと。とくに、今担任をしている5歳児は人間関係が発達してきているから、ケンカの後も「お互いがちゃんと消化できているかな」と気を配っています。両方の話を聞いて、明日また笑顔で来られるようにね。

主幹保育教諭として意識していることは?

物事の伝達には気を遣います。言い手と聞き手では捉え方が違うこともあるので、どの職員にも同じ言葉で伝えるように。保育中に話をするのは難しいので、夕方は職員室に集まって、皆で日誌を書きます。縦割りではなく、皆で1日の様子を伝え合っています。

関谷先生にとっての、理想の保育。

寄り添うこと、かな。子どもたちあっての職員だから、成長を見守りながら子どもに寄り添った保育ができればと思います。そのためには、職員を大切にする職場が必要だし、長く働くために、産休・育休も取りやすくないと、うちは全クラス複数担任なので有給は取りやすいですよ。園長からも、メリハリをつけて働くために、しっかり休むようにと言われています。

―主幹保育教諭として、子どもたちとすべての職員に気を配る関谷先生。
3月には笑顔で子どもたちを送り出せるように、今日も全力で向き合っています。

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せんせいたちの本音の話「あすなろこども園ってこんな園」

ある日の先生ウォッチ 〜 ぱんだ組・こあら組編 〜

  1. 出勤
  2. お出迎え
  3. 9:30 朝の体操
  4. 9:50 朝の会ピアノ
  5. 10:10 おやつタイム
  6. 10:30 午前の活動
  7. 11:20 お昼ごはん
  8. 12:00 はみがき+着替え
  9. 12:30 おひるね中
  10. 15:00 おやつ
  11. 15:50 おかえりの会
  12. 16:00~ 退勤準備
  13. 退勤