あすなろこども園の方針

保育理念 3つの心

愛心(まなごころ)、真心(まごころ)、豊心(ゆたかなこころ)。たくさんの愛情をもらって真っすぐ大きく伸びていく、そして心が豊かに成長していく。

社会福祉法人ふくじゅ会の運営するあすなろこども園は、
児童福祉法に基づき「保育に欠ける」乳幼児の保育を行っています。

保育にあたり「愛心・真心・豊心」の基本理念を柱に置き、
子どもの心を最も大切にし、人権や主体性の尊重、
児童の最善の幸福を常に探求することを保育理念としています。

また、保護者や地域社会と協力して児童福祉を積極的に増進し、
家族援助のために常に社会性と良識に磨きをかけ相互に啓発しています。
そして、職員は児童の福祉を積極的に進めるために、
豊かな愛情をもって接し、児童の処遇向上のため知識の修得と
技術の向上に努めています。

当園のシンボルとなるロゴマークは「あすなろの木」を
モチーフにしており、右へ進むにつれて幹にたくさんの葉をつけ、
大きく大きく成長している様子を表しています。

「心を育てる」当園の理念に寄り添って、
子どもたち一人ひとりの個性の成長を表現しています。
三本のあすなろの木がそれぞれ異なる葉色をしているのは、
愛心の「ももいろ」、真心の「やまぶきいろ」、
豊心の「みどり」を表しています。

それぞれの組のクラスカラーとも連動しています。

※ロゴマークとして採用しているカラーは、 それぞれの「心」の
はじまり時期 (0歳、2歳、4歳) のカラーを採用しています。

また、木の幹や根の部分には「人」の漢字が隠れていて、
保育 = 家庭という環境のなかで、子どもたちの
成長を見守って頂いている、 保護者の方やご親族、
近隣の方々、また園職員すべての「人」が
支えになってくれている事を表しています。

わたしたちの想い

わたしたちの想い「1つ目」体験して自分で学ぶ。

子どもたちの心を育てたい。「愛心・真心・豊心」を育てること。
それは、方程式では決して成り立たない部分です。
押し付けたり詰め込んだりせず、自分で学んで考えて、自分で行動を起こすこと。
そんな環境を与えてあげることが、心を育てることにつながります。

あすなろこども園の子どもたちは、自分の好きなことや苦手なこと、
忍耐すること、友達と協力することを、体験を通じて学んでいきます。

わたしたちの想い「二つ目」9割優しくて、1割厳しい。

本当の優しさってそういうことじゃないかな。
あすなろこども園の保育教諭たちは、明るく元気で優しくて、たまに厳しい。
真剣に子どもたちのことを思うからこそ、心のこもった言葉で
「こうした方がいいよ」って言葉がけのできる先生たちです。
そしてそういう先生は、褒めるのは、もっと上手。
相手を思うからこその厳しさには、優しさがあふれているのです。

ここで育つ子どもたちには、優しさと強さを兼ね備えた人になってほしいと思います。
守るべきものに対して、真剣に取り組める人。
そんな大人に育ってくれることを、心から願っています。

あすなろこども園の歴史

これまでと、これから。

この地域にあすなろこども園ができたのは1979年のこと。
園を作った先代の園長は、この地域にこども園がなかったことを心配し、
将来を担う子どもたちのために、園を作ろうと考えました。園長は物事を鋭く見抜く人でした。
だから、あすなろこども園の先生たちは、隠し事をせずに何でも相談して物事を決めました。
園長は進んで掃除をするような、優しい心の持ち主でした。
だから、彼を慕う優しい人たちが「ここで働きたい」と集まってきました。
あれから40年近くが経ったけれど、あすなろこども園の根っこの部分は何も変わっていません。
今の園長もいつも優しくて、ときどき鋭く本質を突くようなことを言います。
そのたびに「心を育てる保育って何だろう」と、みんなが立ち止まって考えます。

「アットホーム」の意味するところ。

あすなろこども園のことをまわりの人に聞いてみると、
「面倒見が良くて、先生たちが明るい」という言葉が返ってきます。
「のびのびしていて、アットホームな園だ」ともいわれます。それはどちらも喜ばしい言葉です。
明るくて、先生と子どもたちの間に信頼があって、いつも笑顔であふれる園は、みんなを元気にすると思うからです。
私たちは、子どもたちはもちろんのこと、保護者の方とのコミュニケーションも大切にしています。
「寝返りが打てるようになったよ」とか「手をついて立てるようになりました」
といった小さな変化を大切に、保護者の方に毎日お伝えしています。
直接目で見られないママやパパが、少しでもお子さまの成長を感じて、今の様子を知っておけるように。
困ったことがあったら、いつでも相談できるように。「家でもできるかな」って毎日ワクワクできるように。
そんな風にこども園と家とのつながりを大事にしているから、
子どもたちにとってこども園がのびのびできる場所になれたのかもしれません。

あすなろこども園の給食

食は生きる上で一番大切なこと。だから、一番楽しい時間になるように。

あすなろこども園の給食はすべてが手作り。園内の給食室からは、
毎日できたての食事とおやつが運ばれていきます。
給食は一汁三菜。大人と同様に、お茶碗と汁椀を使って食事をします。
「マグロカツは大好評だったよ」「きのこのマリネは苦手だったみたい」
食器を返しに来た保育教諭から、そんな言葉が飛び交います。
子どもたちがどんな様子で食べていたか、いつもリサーチを欠かさないのは、
栄養士の丸山真奈美先生。メニューは、季節の素材を使い、
多くの食材をバランスよく盛り込むように心がけています。

子どもたちが「あれ、作って!」とお家でリクエストすることも多いから、
献立は今の家庭に合ったものを。給食だよりでは、レシピも紹介しています。
これまでの人気メニューは、「いちごのフレンチトースト」や、節分のお豆を炊き込んだ「福福おにぎり」。
お豆は苦手でも、給食になると不思議と食べられるようです。

「食」は、生きることで一番大事なこと。だからこそ、日々給食の職員と保育教諭とが
工夫を凝らして、子どもたちにとって楽しみになる食体験を大切にしています。
いも掘りの後にさつまいも料理を作ったり、9月に流しそうめん大会をしたり。
5歳児になると、カレー作りにも挑戦します。包丁を握らせる時は、職員にとっても一番緊張する瞬間。
だけど、この経験がまた一歩、子どもたちの「食べること」への興味と経験を大きく広げてくれるのです。